帰国生高校入試では、面接が行われる学校が少なくありません。
面接では、
「海外ではどんな生活をしていましたか?」
「海外生活で印象に残っていることは?」
「なぜ日本の高校を選んだのですか?」
「高校では何をしたいですか?」
など、帰国生ならではの質問をされることがあります。
海外経験が長かったり、さまざまな活動をしていたりすると、
「話すことがたくさんあるから面接は大丈夫」
と思うかもしれません。
でも、大切なのは経験の数ではありません。
その経験を通して何を感じ、何を考え、自分がどう変わったのか。
そして、
その経験をこれからの高校生活にどうつなげたいのか。
そこまで自分の言葉で伝えられることが、帰国生入試の面接では大切です。
海外経験を「実績紹介」だけで終わらせない
海外で生活していると、日本ではなかなか経験できないことに出会うことがあります。
現地校やインターナショナルスクールで学んだこと。
外国語を使った生活。
スポーツや音楽、ダンスなどの活動。
さまざまな国の友人との交流。
ボランティアや地域活動。
もちろん、こうした経験は面接でも大切な材料になります。
しかし、
「○○をしました」
「△△にも参加しました」
「□□で賞を取りました」
と活動を並べるだけでは、本人がどんな人なのかまでは十分に伝わりません。
面接官が知りたいのは、その先です。
「なぜ始めたの?」
「一番大変だったことは?」
「どうやって乗り越えたの?」
「そこから何を学んだの?」
「その経験は今の自分にどうつながっているの?」
こうした問いに答えていくことで、経験が初めて「その人の物語」になります。
「すごい経験」でなくても大丈夫
帰国生というと、
「海外で特別な経験をしていないといけないのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
そんなことはありません。
たとえば、
「最初は英語が分からず、友達に話しかけるのが怖かった」
という経験でも、
「毎日一度は自分から話しかけるようにした」
「分からないときに、分かったふりをせず聞くようになった」
「言葉が完全に通じなくても、一緒に活動することで仲良くなれた」
という話につながれば、その子の成長がよく伝わります。
面接で大切なのは、経験の華やかさではありません。
その経験について、自分自身が何を考えているかです。
「なぜ日本に帰ってきたの?」も準備しておく
帰国生面接では、帰国した理由について聞かれることも考えられます。
ここで大切なのは、無理に特別な理由を作らないことです。
家庭の事情、保護者の仕事、進学、スポーツ、将来の希望など、帰国する理由は人それぞれです。
事実を隠す必要はありません。
ただし、
「いろいろな事情があって帰ってきました」
だけでは、面接官はその「事情」が気になってしまいます。
詳しく話す必要のない家庭事情まで説明する必要はありませんが、
必要な範囲で、簡潔に説明できるようにしておく
ことは大切です。
そのうえで、
「帰国してから何をしたいと思ったのか」
まで話せると、前向きな回答になります。
「海外で何をしたか」から「高校で何をしたいか」へ
帰国生面接で非常に大切なのが、
過去の経験と、これからの高校生活をつなげること
です。
たとえば海外の学校でプログラミングを学び、それをきっかけに工学に興味を持ったとします。
そこで、
「海外の学校でプログラミングを勉強しました」
だけで終わらせるのではなく、
「プログラミングを学んだことをきっかけに、機械や工学にも興味を持つようになりました。高校では、さらに工学について学んでみたいです」
と話せれば、
海外での経験 → 興味 → 志望校で学びたいこと
が一本につながります。
面接官にも、
「なぜこの学校を選んだのか」
が伝わりやすくなります。
帰国生だからこそ「なぜこの学校なのか」を大切に
帰国生を受け入れている高校はいくつもあります。
だからこそ、
「帰国生入試があるから」
だけではなく、
その学校でなければならない理由
を考えてみることが大切です。
学校のホームページや学校説明会などを通して、
「どんな授業があるのか」
「どんな教育を大切にしているのか」
「どんな学校生活ができるのか」
を調べてみましょう。
そして、自分自身の経験や興味とつなげます。
たとえば、
「海外生活で○○に興味を持った」
↓
「もっと学んでみたいと思った」
↓
「この高校には○○を学べる環境がある」
↓
「だからこの学校で挑戦したい」
という流れです。
学校を褒めることが志望理由ではありません。
自分と学校との接点を見つけること
が大切です。
スポーツや活動への強い思いも、そのまま大切にしていい
帰国生の中には、スポーツ、音楽、芸術などに本気で取り組んできた人もいるでしょう。
「高校で一番やりたいことは?」
と聞かれたとき、
「サッカーです」
「ダンスです」
と答えること自体は悪いことではありません。
本当に大切にしていることなら、無理に隠す必要はありません。
ただ、それだけで終わると、
「学校での学習にはあまり関心がないのかな」
と受け取られる可能性があります。
そこで、
「スポーツには本気で取り組みたいです。同時に、高校では興味を持っている分野についてもしっかり学びたいです」
というように、
自分が大切にしていることと、高校で学びたいことの両方
を伝えられるようにしておきましょう。
面接対策とは、本音を隠すことではありません。
本当の気持ちが、相手に誤解なく伝わるようにすることです。
将来の夢は、一つに絞らなくてもいい
帰国生面接でも、
「将来の夢は何ですか?」
と聞かれることがあります。
スポーツ選手、エンジニア、研究者など、はっきりした夢があるなら、それを素直に話して構いません。
ただ、
「スポーツ選手を目指しているから、勉強について話してはいけない」
ということではありません。
一つの夢に向かって努力しながら、別の分野にも関心を持つことは自然なことです。
中学生の段階で、自分の可能性を一つだけに決める必要はありません。
大切なのは、
「今何を大切にしているのか」
「何に興味を持っているのか」
「高校でどんな可能性を広げたいのか」
を自分なりに考えることです。
丸暗記より「キーワード」を持っておく
帰国生面接でも、模範回答の丸暗記はおすすめしません。
まず、自分の中に大切なキーワードを持っておきます。
たとえば、
「海外生活」
「プログラミング」
「工学」
「挑戦」
「スポーツ」
「高校で学びたいこと」
などです。
そこから、
キーワード
↓
短いフレーズ
↓
2~3文の回答
へ少しずつ発展させます。
文章を一字一句覚えるのではなく、
「この質問をされたら、この3つを話そう」
という準備をしておけば、本番で質問の言い方が少し変わっても対応できます。
保護者が「答え」を作りすぎない
帰国生入試では、保護者の方が進学先について詳しく調べているケースも多いと思います。
子どもの海外生活をそばで見てきたからこそ、
「この経験を話したらいいのに」
「こう答えれば伝わるのに」
と思うこともあるでしょう。
保護者の方が子どもの良さに気づいていることは、とても大切です。
ただし、その完成した答えをそのまま本人に覚えさせてしまうと、本人の言葉ではなくなってしまいます。
そんなときは、
「あなたはどう思っている?」
「一番心に残っているのはどれ?」
「その経験で何が変わったと思う?」
と聞いてみてください。
本人の中にあるものを引き出すことが、面接準備では何より大切です。
帰国生面接は、海外経験を自慢する場ではありません
帰国生入試の面接で大切なのは、
「私は海外でこんなにすごいことをしました」
と伝えることではありません。
海外で生活して、
何を感じたのか。
何に挑戦したのか。
失敗したときにどうしたのか。
何に興味を持ったのか。
そして、
これから高校で何を学び、どんなことに挑戦したいのか。
それを自分の言葉で伝えることです。
海外で過ごした時間は、一人ひとり違います。
だからこそ、誰かの模範回答を覚える必要はありません。
自分の経験を振り返り、
「自分は何を大切にしてきたのだろう」
と考えるところから、面接準備を始めてみてください。
JUN SENSEIの帰国生高校入試・面接対策
JUN SENSEIでは、模範回答を覚えることから面接練習を始めません。
まず本人と話しながら、
- 海外生活で経験したこと
- 本人が大切にしていること
- 挑戦してきたこと
- 志望校に興味を持った理由
- 高校で学びたいこと
- 将来について考えていること
を一緒に整理します。
最初はキーワードだけでも大丈夫です。
そこから短いフレーズにし、最終的には本人が自分の言葉で自然に話せることを目指します。
帰国生入試の面接について、
「何から準備したらいいか分からない」
「海外経験をどう志望理由につなげればいいか分からない」
という場合も、まずはお気軽にご相談ください。
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帰国生入試の面接について相談したい方へ
「海外経験をどう話せばいいか分からない」
「なぜ日本の高校を選んだのか、うまく説明できない」
「スポーツや海外での活動と、志望理由をどうつなげればいいのか分からない」
そんな場合もご相談ください。
海外でどれだけ特別な経験をしたかではなく、
そこで何を感じ、何を学び、これから高校で何をしたいのか。
本人との会話を通して一緒に整理し、自分の言葉で伝えられるように練習していきます。
帰国生入試の面接対策だけのご相談も可能です。
