国語の説明文を最後まで読んだのに、
「何について書かれていたのか分からない」
「問題を見たら、もう一度最初から読み直してしまう」
「長い文章になると、途中から頭に入らなくなる」
そんなことはありませんか?
でも、それだけで、
自分には読解力がない
と決めなくて大丈夫です。
文章の内容が残らないのは、読む力がないからではなく、すべての文を同じように読んでいるからかもしれません。
今日は、説明文に出てくる言葉の中から、
しかし
つまり
たとえば
だから・そのため
の4つだけに注目してみましょう。
説明文には「進む方向を教える言葉」がある
道路には、
- ここで曲がる
- この先は行き止まり
- 目的地まであと少し
と教えてくれる標識があります。
説明文にも、同じような役割をする言葉があります。
それが、接続語です。
接続語を見ると、
- 前の内容と反対になる
- 前の内容をまとめる
- 分かりやすい例を出す
- 原因から結果へ進む
といった、文章の流れが見えてきます。
すべての文を一度に理解しようとするのではなく、まずは文章の標識を探してみましょう。
「しかし」の後では話が変わる
「しかし」は、前に書かれていた内容と、反対方向の話を始める言葉です。
例えば、次の文章を読んでみてください。
毎日長い時間勉強すれば、必ず成績が上がると思われがちです。
しかし、分からない問題を答えを写すだけで終えていれば、勉強時間を増やしても同じ間違いを繰り返すことがあります。
「しかし」の前には、
長く勉強すれば成績が上がる
という考えが書かれています。
ところが、「しかし」の後では、
時間を増やすだけでは、うまくいかないこともある
という反対の内容に変わりました。
説明文では、このように**「しかし」の後に筆者が本当に伝えたい考えが出てくることがあります。**
「しかし」を見つけたら、丸で囲み、その後を少しゆっくり読んでみましょう。
「つまり」の後にはまとめが来る
「つまり」は、それまでに説明したことを、短く言い直すときに使われます。
例えば、
問題集を何ページ進めたかだけでは、理解できたかどうかは分かりません。間違えた理由を考え、もう一度自分で解けるか確認する必要があります。
つまり、大切なのは勉強した量だけではなく、できなかった問題をできるようにすることです。
という文章があったとします。
「つまり」の後には、前の内容をまとめた文があります。
文章が長くて分からなくなったときは、まず「つまり」の後を読んでみましょう。
筆者が伝えたいことを、短い言葉でつかめる場合があります。
「たとえば」の後は具体例
「たとえば」は、前に書かれた考えを分かりやすくするために、具体的な例を出す言葉です。
勉強は、始める時間を決めておくと取りかかりやすくなります。
たとえば、夕食の前に数学を1問だけ解くと決めておけば、何をするか迷わずに始められます。
この場合、筆者が伝えたい中心は、
勉強を始める時間を決めると、取りかかりやすい
という部分です。
「夕食の前に数学を1問解く」は、その考えを分かりやすくするための例です。
テストで、
筆者が伝えたいことを答えなさい
と聞かれたときに、例だけを書いてしまわないように注意しましょう。
「たとえば」を見つけたら、
これは、何を説明するための例だろう?
と、一つ前の文に戻ってみます。
「だから・そのため」の前後には原因と結果がある
「だから」や「そのため」は、原因から結果へ進むときに使われます。
英単語を一度に30語覚えようとすると、確認するまでに時間がかかります。
そのため、最初に覚えた単語を忘れやすくなります。
この文章では、
原因
一度に30語覚えようとする
結果
最初の単語を忘れやすくなる
という関係になっています。
「そのため」を見つけたら、
なぜ、そうなったのだろう?
と前の文を確認します。
反対に、前の文を読んだあとに、
その結果、何が起きたのだろう?
と考えながら次を読む方法もあります。
最初は4種類だけに印をつけよう
接続語には、ほかにもたくさんの種類があります。
しかし、最初から全部覚える必要はありません。
まずは、次の4種類だけで大丈夫です。
| 見つける言葉 | 文章の動き |
|---|---|
| しかし・ところが | 反対方向へ変わる |
| つまり | 前の内容をまとめる |
| たとえば | 具体的な例を出す |
| だから・そのため | 原因から結果へ進む |
教科書の説明文を開き、この言葉に丸をつけてみましょう。
丸をつけたら、その前後の文を読みます。
文章全部を一気に理解しようとするより、文と文がどのようにつながっているかが見えやすくなります。
線を引きすぎると、かえって分からなくなる
大切だと思ったところすべてに線を引くと、教科書が線だらけになることがあります。
ほとんどの文に線が引かれていると、どこが特に重要なのか分かりません。
最初は、文章の内容に線を引くのではなく、
- しかし
- つまり
- たとえば
- そのため
などの接続語を丸で囲むだけにします。
そして、丸をつけた言葉の前後を読みます。
慣れてきたら、「つまり」の後にあるまとめの文や、「しかし」の後にある重要な文へ短く線を引きましょう。
問題を解くときは、答えの根拠を本文に戻って探す
国語の問題で迷ったとき、自分の感覚だけで答えを選んでしまうことがあります。
しかし、読解問題の答えには、本文の中に手掛かりがあります。
選択問題なら、
この選択肢と同じ内容が、本文のどこに書かれているだろう?
と考えます。
記述問題なら、
問いで聞かれている言葉と関係する部分はどこだろう?
と本文に戻ります。
そのときにも、接続語が役立ちます。
「理由を答えなさい」と聞かれたら、「だから」「そのため」の前を確認します。
「筆者の考えを答えなさい」と聞かれたら、「しかし」「つまり」の後を確認します。
接続語だけで必ず答えが見つかるわけではありませんが、探す範囲をしぼる手掛かりになります。
今日の5分チャレンジ
この記事を読み終えたら、学校の国語の教科書を開いてください。
今日は、一つの説明文を全部勉強しなくて大丈夫です。
次の5つだけやってみましょう。
- 説明文を1ページ開く
- 「しかし」「つまり」「たとえば」「そのため」を探す
- 見つけた言葉を丸で囲む
- その前後の文を読む
- 「筆者が一番伝えたいこと」を一文で書く
一文でうまくまとめられない場合は、
筆者は、____が大切だと述べている。
という形に当てはめてみましょう。
完璧な答えでなくても構いません。
文章を読んで終わるのではなく、自分の言葉で一文にすることが今日のゴールです。
自分が文章のどこでつまずいているのか確かめたい人は、JUN SENSEIの「無料読解力診断テスト」にも挑戦できます。
分からない言葉が多い場合は、別のところで止まっていることもある
接続語に印をつけても内容が分からない場合は、
- 言葉の意味が分からない
- 「それ」「このこと」が何を指すか分からない
- 一文が長く、主語と述語を見つけられない
- 段落ごとの内容を整理できない
- 問題で何を聞かれているか分からない
というところで止まっている可能性があります。
その場合は、長い文章を何度も読むだけでなく、自分がどこで分からなくなるのかを確かめることが大切です。
国語が苦手だと決めなくていい
国語は、
答えがはっきりしない教科
センスがある人だけができる教科
ではありません。
文章の中にある手掛かりを見つけ、文と文の関係を整理することで、少しずつ読み方を身につけられます。
今日から文章を読むときは、全部を一度に理解しようとせず、
しかし
つまり
の二つだけでも探してみてください。
文章の進む方向が、少し見えやすくなるはずです。
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