高校入試の面接は「正解を暗記する場」ではありません|自分の言葉で伝えるための準備

高校入試の面接を前にすると、

「何を聞かれるんだろう」
「うまく答えられなかったらどうしよう」
「模範回答を覚えた方がいいのかな」

と不安になる中学生は少なくありません。

でも、私は面接練習を始めるときに、まずこう伝えています。

面接は、「正解」を答えるための試験ではありません。

自分が大切にしていること、これまで頑張ってきたこと、高校でやってみたいこと。

そうした自分の心の中にあるものを、学校の先生に伝える場です。

だから、最初から立派な文章を作って暗記する必要はありません。

学校は面接で何を見ているの?

たとえば数学の入試問題では、

「高校に入ってから数学の授業についていける力があるか」

を見ることができます。

では、面接では何を見るのでしょうか。

学校側は、

  • どんなことを大切にしている人なのか
  • 自分の考えを相手に伝えられるか
  • 高校で学びたい気持ちがあるか
  • 周りの人と一緒に学校生活を送っていけそうか
  • 入学してからどんなことに取り組みたいのか

といったことを知ろうとしています。

つまり面接は、

「この受験生と、これから一緒に学校生活を送っていけるだろうか」

と学校側が考えるための時間でもあります。

そう考えると、面接官は「間違いを探す人」ではありません。

まずは、自分のことを知ってもらうつもりで話せば大丈夫です。

模範回答を丸暗記しなくていい

面接練習というと、

「志望理由をきれいな文章にして覚える」

というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、私は最初から長い文章を覚えることはおすすめしていません。

覚えた文章は、一部分を忘れただけで、

「次は何だったかな……」

と止まってしまうことがあります。

また、暗記した文章をそのまま話すと、その子自身の気持ちが伝わりにくくなることもあります。

そこで、最初はキーワードだけで十分です。

たとえば志望理由なら、

「プログラミング」
「工学への興味」
「高校で学びたい」
「部活動と勉強」

など、自分にとって大切な言葉を整理します。

次の段階では、それを短いフレーズにします。

「プログラミングを経験して工学に興味を持った」

「高校でもっと工学について学びたい」

というくらいです。

そして慣れてきたら、短いフレーズ同士をつなぎ、2~3文で話せるようにしていきます。

キーワード

短いフレーズ

自分の言葉で2~3文

この順番なら、丸暗記しなくても話せるようになります。

「正直に答えること」は、とても大切

面接では、自分を良く見せようとして、本当は思っていないことを言う必要はありません。

正直に答えようとする姿勢は、とても大切です。

ただし、

正直に話すことと、自分の気持ちが正しく伝わることは、必ずしも同じではありません。

たとえば、

「高校で一番やりたいことは何ですか?」

と聞かれて、

「サッカーです」

と答えたとします。

本人にとっては、本当に大切なことなのかもしれません。

しかし、それだけで終わってしまうと、面接官には、

「勉強にはあまり興味がないのかな?」

と受け取られる可能性もあります。

そこで、

「サッカーには本気で取り組みたいです。それと同時に、興味を持っている工学についても学び、勉強と両方を頑張りたいと思っています」

と伝えることができれば、本人の本当の気持ちは変えずに、より正確に伝えられます。

面接練習は、本音を模範回答に変える練習ではありません。

自分が本当に考えていることを、相手に誤解なく伝えられるようにする練習です。

答えに詰まっても大丈夫

質問された瞬間に答えが浮かばないこともあります。

それは決して悪いことではありません。

少し考えてから答えても大丈夫です。

むしろ、分からない質問に対して、その場で考えて自分の言葉で答えようとする姿勢から、その人らしさが見えることもあります。

大切なのは、

「すぐに完璧な答えを言わなくてはいけない」

と思わないことです。

自分の中にいくつかのキーワードがあれば、そこから考えることができます。

「将来の夢」も一つに決めなくていい

面接では、

「将来の夢は何ですか?」

と聞かれることがあります。

はっきりした夢がある人は、それを素直に話していいと思います。

一方で、

「将来のことはまだ決まっていません」

という人もいるでしょう。

それも問題ありません。

中学生の段階で、将来を一つに決める必要はありません。

大切なのは、

「今、何に興味を持っているのか」

「高校で何を学びたいのか」

「これからどんなことに挑戦してみたいのか」

を自分なりに考えていることです。

また、一つの夢を持っているからといって、ほかのことを学ぶ意味がなくなるわけでもありません。

スポーツに本気で取り組みながら、科学や工学にも興味を持つ。

音楽を続けながら、語学にも挑戦する。

いろいろな可能性を持って高校生活を送ることも、とても素敵なことだと思います。

保護者の方にお願いしたいこと

面接が近づくと、

「こう答えた方がいいよ」

「その言い方ではダメ」

と、つい答えを教えたくなることがあります。

しかし、保護者が作った完璧な文章を本人が覚えるよりも、

「どうしてそう思ったの?」

「それのどんなところが好きなの?」

「高校では何をやってみたい?」

と聞いてあげる方が、本人の言葉を引き出すことができます。

最初は短い答えでも構いません。

少しずつ、

「それはどうして?」

「具体的には?」

と話を広げていくと、その子自身がまだ気づいていなかった考えが見つかることもあります。

面接は「自分を知ってもらう時間」

高校入試の面接で大切なのは、立派な言葉を並べることではありません。

自分が大切にしていること。

これまで頑張ってきたこと。

高校でやってみたいこと。

将来について考えていること。

それを、自分の言葉で相手に伝えることです。

最初はキーワードだけでも大丈夫です。

そこから短いフレーズにして、少しずつ自分の言葉として話せるようにしていけばいいのです。

面接練習を続けて、

「何を聞かれるか怖い」から、「自分のことを話してみよう」へ。

そして本番の日に、

「面接、ちょっと楽しみかもしれない」

と思えるところまでいけたら、それが一番だと私は考えています。


JUN SENSEIの高校入試面接対策

JUN SENSEIでは、模範回答を丸暗記する面接練習ではなく、一人ひとりの話を聞きながら、

  • 本人が大切にしていること
  • これまでの経験や強み
  • 志望校で学びたいこと
  • 将来について考えていること

を一緒に整理します。

そのうえで、キーワードから短いフレーズへ、そして自分の言葉で自然に話せるところまで練習していきます。

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JUN SENSEIでは、本人との会話を大切にしながら、まず心の中にある考えや経験を整理します。

そこから、

キーワード → 短いフレーズ → 自分の言葉で伝える

という順番で面接練習を進めます。

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