中学生の無料読解力診断テスト

読めているつもりでも、問いを正しく理解できていないことがあります

文章を読んでも、何を聞かれているのか分からない。
必要な情報を見つけられない。
自分の考えを、理由とともに答えられない。

読解力は、国語だけに必要な力ではありません。

数学の文章題、英語の長文、理科・社会の資料問題など、すべての学習につながる大切な力です。

この無料診断テストでは、文章を読み、

  • 必要な情報を見つける力
  • 内容を正しく理解する力
  • 理由や根拠を読み取る力
  • 複数の情報を整理する力
  • 問いに合った答えを選ぶ力

を確認します。

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中学生・無料国語読解診断

説明文と物語文を読み、文章の要点・根拠・心情・記述する力を確認します。

全12問 標準20分 個人情報入力なし
記述問題は、重要な内容が含まれているかをプログラムが仮判定します。表現によって判定が変わるため、学力を断定するものではありません。
残り 20:00

第1問 説明文

 私たちは日常生活のさまざまな場面で、「早く、正確に、無駄なく」行動することを求めている。目的地までの最短経路を案内するアプリ、好みに合いそうな商品を表示するサービス、質問を入力すればすぐに答えを示してくれる検索機能。こうした仕組みは、私たちの時間や労力を減らしてくれる。「効率がよい」という言葉が、ほとんどの場合、よい意味で使われるのも当然だろう。  しかし、何をもって「効率がよい」とするかは、実は目的によって変わる。駅にできるだけ早く着くことだけが目的なら、最短経路を選ぶのが効率的である。だが、町の変化を知ることや、一緒に歩く人とゆっくり話すことも目的に含めるなら、少し遠回りする道にも意味が生まれる。つまり、効率は、目的が決まって初めて判断できるものである。  ところが、便利な仕組みが先に「最もよい方法」を示してくれるようになると、私たちは、自分が何を目的としているのかを考えなくなることがある。おすすめされた本だけを読み、案内された道だけを歩いていれば、選ぶ手間は減る。その一方で、偶然目に入った本を手に取ったり、いつもと違う景色に気づいたりする機会も減っていく。  この損失は、数字では表しにくい。読んだ本の数や移動にかかった時間は記録できるが、出会わなかった本や、思いつかなかった考えを数えることはできないからだ。私たちは、得られたものについては比較できても、得られなかったものについては、その存在にさえ気づきにくい。  もちろん、不便であればあるほどよい、というわけではない。長い待ち時間や、同じ作業の繰り返しは、人の力を必要以上に奪う。大切なのは、効率を求めるか求めないかの二つに分けることではなく、何を省き、何を残すのかを考えることである。  答えがあらかじめ決まっている作業は、機械に任せてもよいだろう。しかし、自分が何を大切にしたいのかを考えたり、まだ言葉になっていない考えを育てたりするためには、すぐに答えが出ない時間も必要になる。  そのような時間を、ここでは「余白」と呼びたい。余白とは、ただ何もしない時間ではない。途中で立ち止まり、気づき、考え、必要なら目的そのものを変えるための空間である。効率は、この余白を生み出すために使われるべきであって、余白まで消してしまうものであってはならない。

第2問 物語文

 文化祭まで、あと三日だった。  教室の後ろでは、司会を担当する拓海が、原稿を両手で持って立っていた。私は机に腰かけ、読み方を確かめる役をしていた。 「続いて、二年三組による――」  拓海の声が止まった。 「合唱発表」  私はすぐに続きを言った。 「……合唱発表です」 「そこ、もう少し続けて読んだ方がいいよ」  拓海は小さくうなずき、最初から読み直した。けれど、次に少し言葉が詰まると、私はまた先に答えを言った。 「地域交流展示」 「分かってる」  拓海は原稿を下ろした。 「じゃあ、言えばいいじゃん」  私がそう言うと、拓海はしばらく黙ってから、「もう今日は読まなくていい」と言った。原稿を机に置き、教室を出ていった。  残された原稿を見ると、読みにくい言葉の横に鉛筆で小さく線が引かれていた。息を吸う場所には斜線があり、長い言葉はいくつかのまとまりに区切られている。紙の端は、何度も指で持ったように少し柔らかくなっていた。  私は、拓海が練習していないのだと思っていた。だから、間違えないように助けなければならないと思っていた。けれど、その原稿は、私が知らないところで拓海が何度も声に出して読んでいたことを示していた。  文化祭当日、体育館には生徒と保護者が集まっていた。舞台のそでで、拓海は原稿を握っていた。 「緊張してる?」  私が聞くと、拓海は前を向いたまま、「少し」と答えた。  司会が始まった。最初の数行は、昨日よりもはっきり読めていた。けれど、「地域交流展示」のところで、拓海の声が止まった。  私は口を開きかけた。  その言葉を小さく教えれば、失敗せずに済む。そう思った。しかし私は、何も言わなかった。  体育館の静けさが、昨日よりずっと長く感じられた。  拓海は原稿から一度目を上げ、息を吸った。 「地域交流展示をご覧ください」  少しゆっくりだったが、最後まで自分の声で言った。  司会を終えて舞台を下りると、拓海は私に原稿を見せた。 「今日は、待ってくれた」  責めるような言い方ではなかった。 「昨日は、ごめん」  私が言うと、拓海は原稿を半分に折りながら、「待ってくれたら、たぶん言えた」と答えた。  私はそれまで、手伝うとは、相手が困る前に答えを渡すことだと思っていた。空いたところをすぐに埋めることが、親切だと思っていた。  けれど、誰かが言葉を探している間の沈黙は、ただの空白ではないのかもしれない。その人が自分の力で言葉をつかむために、必要な時間なのかもしれない。  拓海の原稿には、昨日までなかった折り目がついていた。その折り目の上を、拓海の指がゆっくりとなぞっていた。

診断結果

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記述問題はプログラムによる仮判定です。模範解答と意味が合っていても、表現によって部分正答になる場合があります。

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