「身についたこと」は違う。
「週に何回も塾に通っているのに、 なかなか成績が上がらない」
そんな悩みを持つ保護者の方は 少なくありません。
授業時間を増やした方がいいのか。 もっとよい講師を探した方がいいのか。 集団指導より個別指導の方が 合っているのではないか。
もちろん、それぞれ大切な検討事項です。
でも、私は元中学校教員として、 そして以前、学習塾を運営していた経験から、 もう一つ確認してほしいことがあります。
「その塾では、誰が子どもの学習全体に 責任を持っているのでしょうか?」個別指導だから、一人ひとりに合った 指導ができているとは限らない
個別指導塾には、1対1や1対2など、 さまざまな形式があります。
生徒のすぐ隣に講師がいて、 分からないところを質問できる。 それは個別指導の大きなメリットです。
しかし、ここで考えてほしいことがあります。
今日の授業で何を学ぶのか。
前回、どこまで理解できたのか。
以前につまずいたところは、 本当に克服できているのか。
次の定期考査や入試までに、 何を身につける必要があるのか。
こうしたことを、担当講師だけに 任せてしまってはいないでしょうか。
もちろん、大学生であっても優秀な講師は たくさんいます。 熱心に指導している先生もいるでしょう。
問題は、講師の年齢や学歴ではありません。
その日の授業が分かりやすかったとしても、 それだけで学力が身についたとは限りません。
私が運営していた「さくら学院」で 大切にしていたこと
以前、私は「さくら学院」という 学習塾を運営していました。
そこでは、年間カリキュラムと月間指導計画を、 すべて私自身が作成していました。
講師には、その計画に沿って 指導してもらいました。
なぜ、そこまでする必要があったのか。
それは、講師によって指導内容が ばらばらになることを防ぎ、 子どもたちの学びに継続性を 持たせるためです。
年間カリキュラムでは、 1年間の学習の見通しを立てます。
そして月間指導計画では、 実際の学習状況に合わせて 内容を修正していきます。
計画は、一度作ったら終わりではありません。
子どもが理解できていなければ、 予定どおりに進めるのではなく、 立ち止まる必要があります。
2時間の授業のうち、 1時間は前週の復習テスト
さくら学院では、毎週2時間の授業のうち、 1時間を前週の学習内容の 復習テストに充てていました。
授業時間の半分です。
「そんなにテストばかりして、 授業が進むのですか?」
そう思われる方もいるかもしれません。
でも、私は授業を先に進めること以上に、 前に学んだことが身についているかどうかを 大切にしていました。
先生が説明したときには 理解できたように見えても、 1週間後に自分一人で問題を 解けるとは限りません。
だから、毎週確認するのです。
間違えた問題があれば、 どこでつまずいているのかを考える。
理解が不十分なら、もう一度そこに戻る。
その結果を次の指導計画に反映させる。
次に何を教える必要があるのかを、 指導する側が知るためのものでもあるのです。
もちろん、すべての子どもに 授業時間の半分をテストに使うことが 最適だとは思いません。
大切なのは、定期的に理解度を確認し、 その結果を指導に生かすことです。
「身についたこと」は違う。
授業が終われば、 指導も終わりなのでしょうか
学校でも塾でも、指導する側が 忘れてはいけないことがあります。
先生が説明した。
問題の解き方を見せた。
宿題を出した。
だから、その単元の指導は終わり。
本当にそれでよいのでしょうか。
子どもが一人で問題を解けるようになったのか。
少し時間がたっても覚えているのか。
学んだことを別の問題にも使えるのか。
そこまで確かめて初めて、 次の学習につなげることができます。
理解できないことは、 子どもの努力不足とは限りません。
学習内容の順番が合っていないのかもしれません。
前の学年の内容に、 理解できていない部分があるのかもしれません。
あるいは、説明の仕方を変えれば 理解できるのかもしれません。
だからこそ、教える側が 指導方法を見直す必要があるのです。
塾を選ぶとき、保護者の方に 確かめてほしいこと
塾を選ぶとき、授業時間や料金、 講師の学歴、合格実績などを 比較することは自然なことです。
でも、それだけでは見えない部分があります。
塾に聞いてみてほしい4つの質問
- 子どもの理解度は、 どのように確認していますか?
- 理解できていない単元があった場合、 学習計画は変更されますか?
- 担当講師が替わっても、 それまでの学習状況は引き継がれますか?
- 子どもの学習全体を把握し、 指導方針を決めるのは誰ですか?
必ずしも立派なカリキュラム表が 必要なわけではありません。
大切なのは、一人ひとりの学習状況を 継続して見守り、必要に応じて 指導を変えていけることです。
JUN SENSEIが「毎日の5分間」を 大切にする理由
現在、私が運営するJUN SENSEIでは、 毎日の短いオンライン学習サポートを 行っています。
毎日の5分間で、 すべての勉強を教えることはできません。
でも、子どもの変化に 気づくことはできます。
昨日できなかったことが、 今日はできるようになった。
先週覚えた英単語を、 今日は忘れてしまっていた。
いつもより元気がない。
勉強に取り組む気持ちが 少し前向きになっている。
そうした小さな変化を見ながら、 次の学習を考えていきます。
必要に応じて補習を組み合わせ、 つまずいているところを一緒に確認します。
さくら学院時代に大切にしていた 「学習計画・理解度の確認・指導の修正」 という考え方は、今も変わっていません。
ただ、今は毎日の短い関わりによって、 子どもの学習だけでなく、 気持ちの変化にも気づけるようになりました。
決めたことをやらせるだけではなく、 できなかった理由を一緒に考え、 次の一歩を見つけていく。
私は、そんな学習支援を 続けたいと思っています。
最後に――責任を持つということ
塾の先生が一生懸命教えていることと、 塾として子どもの学習全体に 責任を持っていることは、 必ずしも同じではありません。
もちろん、成績が上がらない原因が、 すべて塾にあるわけではありません。
それでも、子どもが理解できていないときに、 指導する側が何を変えられるのかを 考えることは必要です。
予定した授業を終えることが目的ではありません。
子どもが昨日より少しでも 分かるようになること。
その積み重ねが、 学ぶ自信につながっていくこと。
私は、そこにこそ教育の大切な役割が あると思っています。
私たち大人が
「この教え方で本当に伝わっているだろうか」
と問い直したい。
JUN SENSEIは、これからも一人ひとりの 理解と気持ちを大切にしながら、 学びに伴走していきます。
JUN SENSEI
分からないことを責めない。
時間を増やすだけの学習にしない。
点数だけで子どもを判断しない。
一人ひとりの小さな成長を大切にする
オンライン学習サポートです。
