中学受験に合格したのに成績が下がった…中高一貫校で起こる「入学後の学習不振」とは

中学受験を乗り越え、希望していた中高一貫校に合格。

「これでひと安心」

そう思っていたのに、中学校に入ってしばらくすると、

  • 定期テストの点数が思ったより低い
  • 数学についていけなくなってきた
  • 英語が急に難しくなった
  • 宿題や提出物がたまる
  • 勉強しなさいと言っても動かない
  • 本人が「もう無理」と言い始めた

そんな変化に戸惑う保護者の方は少なくありません。

「中学受験のときは、あれだけ勉強できていたのに」

「この学校に入れる学力があったはずなのに、どうして?」

と心配になるのも当然です。

でも、中高一貫校に入学したあとの学習不振は、単純に「勉強しなくなったから」とは限りません。

むしろ、中学受験までの勉強と、中高一貫校に入ってから必要になる勉強の違いが、大きく関係していることがあります。

中学受験に合格した子でも、つまずくことがあります

中学受験では、塾のカリキュラムに沿って、

「今日は何をするのか」

「次のテストまでに何を覚えるのか」

「どの問題を解けばいいのか」

が比較的はっきり決められていることが多くあります。

ところが中学校に入ると、それまでとは環境が大きく変わります。

学校の授業を受け、宿題をし、提出物を管理し、定期テストの日程から逆算して、自分で学習を進めなければなりません。

さらに中高一貫校では、一般的な公立中学校より速いペースで授業が進む学校もあります。

一度わからないところができると、

わからない

授業がさらに進む

もっとわからなくなる

勉強するのが嫌になる

という流れになってしまうことがあります。

これは「能力がない」という話ではありません。

これまでの学習方法が、今の環境に合わなくなっている可能性があります。

「中学受験に合格したのだから大丈夫」が落とし穴になることも

中学受験に合格した経験があると、保護者も本人も、

「本気になればできる」

「そのうち自分でやるだろう」

と思いがちです。

もちろん、それで立て直せる子もいます。

しかし、注意したいのは、

できないのではなく、どこから立て直せばいいのかわからなくなっている子

です。

たとえば数学であれば、今習っている単元がわからないように見えても、原因はもっと前にあるかもしれません。

英語でも同じです。

単語なのか、文法なのか、語順なのか。

原因によって、やるべきことは変わります。

ただ問題集を増やしたり、勉強時間だけを増やしたりしても、原因が違っていればなかなか改善しません。

最初に必要なのは「もっと勉強しなさい」ではありません

成績が下がってくると、どうしても、

「勉強時間を増やさないと」

「塾を増やしたほうがいいのでは」

と考えます。

しかし私は、最初に確認したいことがあります。

この子は、今どこで困っているのだろう?

ということです。

たとえば、

  • 授業そのものが理解できていない
  • 宿題が多く、整理できていない
  • 定期テストの勉強方法がわからない
  • 学習計画を立てられない
  • わからない問題をそのままにしている
  • 成績が下がり、自信をなくしている
  • 頑張っているのに結果につながっていない

同じ「成績が下がった」という状態でも、原因は一人ひとり違います。

だからこそ、いきなり勉強量を増やすのではなく、

今の状態を一緒に整理すること

から始めることが大切です。

中高一貫校では「学校についていく」こと自体が大切

中高一貫校に通っている場合、必ずしも新しい教材をたくさん追加する必要はありません。

学校によっては、

  • 学校独自の教材
  • 進度の速い教科書
  • 問題集
  • プリント
  • 小テスト
  • 課題

だけでも、かなりの学習量があります。

そこにさらに別の問題集や塾の教材を追加すると、かえって何を優先すればいいのかわからなくなることもあります。

私は、

まず学校の授業・宿題・テストを軸にして立て直す

という方法も大切だと考えています。

学校の授業がわかる。

宿題をきちんと終えられる。

次のテストまでに何をすればいいかわかる。

この状態を作るだけでも、子どもの気持ちは大きく変わります。

成績以上に気をつけたい「わからないと言えなくなること」

中学受験を経験した子の中には、

「自分は勉強ができるはず」

という気持ちを持っている子もいます。

だからこそ、学校でわからないことが増えてくると、

「わからない」

と言いにくくなることがあります。

周りも中学受験を突破してきた子たちです。

以前は上位だったのに、入学すると真ん中や下位になることもあります。

そこで自信をなくしてしまう子もいます。

そんなときに、

「もっと頑張りなさい」

だけでは、ますます苦しくなるかもしれません。

必要なのは、

どこならできるのか。
どこからわからなくなったのか。

を一緒に探すことです。

小さな「できた」を取り戻していけば、勉強に向かう気持ちも少しずつ戻ってきます。

中学受験後の学習不振は、早めに立て直せます

中高一貫校では、授業の進度が速い分、わからない状態を長く放置しないことが大切です。

ただし、

「すぐに塾を変えなければ」

「もっと長時間勉強させなければ」

と焦る必要はありません。

まず、

何に困っているのかを見つける。

そして、

今必要なことだけを一つずつ整理する。

そこからで十分です。

中学受験を乗り越えた力がなくなったわけではありません。

今の学校生活に合った勉強の仕方を、まだ見つけられていないだけかもしれません。

JUN SENSEIでは中高一貫校の学習相談も受け付けています

JUN SENSEIでは、

「中学受験には合格したけれど、入学後に成績が下がってきた」

「学校の進度についていけなくなっている」

「宿題や提出物を自分で管理できない」

「塾には行っているけれど、何から立て直せばいいかわからない」

といったご相談にも対応しています。

最初から新しい教材や長時間の学習を増やすのではなく、

現在の学校生活・授業・宿題・テスト・学習状況を見ながら、その子に必要なことを一緒に整理します。

保護者の方だけでのご相談でも大丈夫です。

「まだ相談するほどではないかもしれない」

という段階でも構いません。

成績が大きく崩れてしまう前に、一度現在地を確認してみてください。

▶ 無料学習相談はこちら

お子さまに「もっと勉強しなさい」と言う前に、

「今、どこで困っているんだろう?」

そこから一緒に考えてみませんか。