暗記が苦手でも大丈夫。覚えやすくなる勉強法

英単語を何回も書いたのに、次の日には忘れていた。
社会の教科書を何度も読んだのに、テストになると答えが出てこない。

そんな経験はありませんか?

「自分は暗記が苦手だから仕方ない」と思っている中学生もいるかもしれません。

でも、覚えられない原因は「暗記力がないから」とは限りません。

実は、「覚えるために何回も見ること」と「テストで思い出せるようになること」は同じではありません。

記憶や学習についての認知心理学・教育心理学の研究では、 ただ繰り返し読むだけではなく、自分の頭から答えを思い出す練習が、 長く覚えておくために有効であることが繰り返し示されています。

「覚える」だけで終わっていませんか?

例えば、英単語を覚えるとします。

important = 重要な
important = 重要な
important = 重要な……

何度も見ていると、

「もう覚えた!」

という気持ちになることがあります。

ところが翌日、

important = ?

と聞かれると、答えが出てこない。

これは珍しいことではありません。

見れば分かる状態と、何も見ずに自分で思い出せる状態は違うからです。

大切なのは「思い出す練習」

暗記するときにぜひ取り入れてほしいのが、

答えを隠して、自分で思い出してみる

という方法です。

これは研究では「想起練習(そうきれんしゅう)」などと呼ばれます。

難しい言葉を覚える必要はありません。

中学生のみなさんには、

「見る勉強」だけではなく、「思い出す勉強」をしよう。

と覚えてもらえれば十分です。

英単語なら、こうやって覚えてみよう

例えば、今日覚える英単語が10個あるとします。

  1. まず単語と意味、発音などを確認する
  2. 答えを隠す
  3. 自分で意味を言ってみる
  4. 分からなかったら答えを見る
  5. もう一度隠して思い出す

ポイントは、最初から全部覚えられなくても気にしないことです。

10問やって7問しかできなかったとしても、

「3問も間違えた……」

ではありません。

「次に覚える3問が分かった」と考えてください。

間違えることは、悪いことではありません

テストで間違えると、嫌な気持ちになることがあります。

でも、勉強している途中の間違いは、 「まだ覚えられていないところ」を教えてくれる大切な情報です。

例えば10問中8問できたなら、 もうできている8問よりも、まずは間違えた2問を確認します。

答えを見る。
もう一度隠す。
自分で答えてみる。

この「思い出す」ところまでやることが大切です。

「10回書く」ことが目的になっていませんか?

漢字や英単語を覚えるために、 同じものを何回も書いている人もいると思います。

書くことが悪いわけではありません。

漢字の形や英単語のスペルを覚えるときには、実際に書くことが役立つ場合があります。

ただし、

「10回書いたから覚えた」

とは限りません。

書いた後に一度答えを隠して、

「何だったかな?」

と自分の頭から取り出してみてください。

書いた回数ではなく、自分で思い出せるかどうかを確認することが大切です。

今日できても、明日できるとは限らない

もう一つ、とても大切なことがあります。

今日10問全部できたからといって、 その10問をずっと覚えているとは限りません。

人は忘れます。

だから、

忘れることを前提に勉強する

ことが大切です。

今日覚えたものを、翌日や数日後などにもう一度テストする。

そこで思い出せなければ、もう一度確認する。

研究でも、一度にまとめて繰り返すだけではなく、 時間を空けて学習する「間隔反復」が長期的な記憶に有効であることがよく知られています。

ただし、「必ず翌日、その次は3日後、その次は7日後が正解」という意味ではありません。

覚えやすさは人によっても、問題によっても違います。

大切なのは、 「一度できたら終わり」にしないことです。

定期考査前にやってほしい「10問暗記法」

① 覚えるものを10問程度に区切る

② 覚えたら、答えを隠す

③ 何も見ずに10問答えてみる

④ 間違えた問題を確認する

⑤ もう一度、答えを隠して思い出す

⑥ 翌日以降に、もう一度テストする

⑦ 一度正解した問題も、ときどき再テストする

「10問」は科学的に決まった特別な数字ではありません。

5問でも15問でも構いません。

大切なのは、無理なく続けられる量に区切って、実際に思い出すことです。

暗記が苦手なのではなく、「覚え方」を知らなかっただけかもしれません

「自分は記憶力が悪い」

と決めつける必要はありません。

今まで、

見る。
読む。
書く。

だけで終わっていたなら、

今日から一つだけ加えてみてください。

答えを隠して、自分で思い出す。

昨日できなかった問題が、今日できるようになった。

それも立派な成長です。

定期考査前だからこそ、 勉強時間をただ増やすのではなく、 「どう覚えるか」も少し変えてみてください。

一人で勉強のやり方を決めるのが難しいときは

「何から覚えればいいか分からない」
「勉強しているのにテストになると答えられない」
「定期考査までの学習計画を一緒に考えてほしい」

そんなときは、一人で悩まなくても大丈夫です。

JUN SENSEIでは、現在の学習状況を確認しながら、 その子に合った勉強の進め方を一緒に考えています。

※この記事は、認知心理学・教育心理学における想起練習や間隔を空けた学習などの研究知見をもとに、中学生が実践しやすい形にまとめたものです。学習方法の効果には個人差があります。

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