「精一杯生きる」
そう聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
勉強を頑張ること。
夢に向かって努力すること。
何か大きなことを成し遂げること。
でも、それだけなのでしょうか。
2020年、春。
中学3年生になるふうかちゃんは、病院の病室で毎日を過ごしていました。
ふうかちゃんは、ゲームが大好きでした。アニメも、YouTubeも、音楽も好きでした。
体調が悪くて眠って過ごす日もあれば、調子のよいときには勉強することもありました。
そして、毎日の出来事や思ったことをTwitterに残していました。
冗談を言ったり、好きなものを紹介したり、ときには不安な気持ちを書いたり。
そこには、病気のことだけではない、ふうかちゃん自身の人生がありました。
ふうかちゃんは、自分に残された時間が長くないことを知っていました。
そんなふうかちゃんにとって、一日一日はどんな時間だったのでしょう。
何かを頑張れた日だけが、大切な一日なのでしょうか。
好きなことを楽しむ日も、何もできずに休む日も、その人の人生です。
これから、ふうかちゃんが実際に残した言葉をたどりながら、一人の女の子の毎日を物語にしていきます。
この物語を読みながら、ときどき考えてみてください。
「自分にとって、精一杯生きるって、どういうことだろう?」
この物語は、ふうかちゃんが実際に残した投稿や記録をもとに、読みやすく再構成した作品です。本人の言葉は引用として区別しています。
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