「子どもに寄り添うことが大切です」
教育や子育ての場面で、よく耳にする言葉です。
では、寄り添うとは、具体的にどういうことなのでしょうか。
子どものそばにいることでしょうか。
子どもの気持ちをすべて受け入れることでしょうか。
子どもが困ったときに、すぐに助けてあげることでしょうか。
私は、JUN SENSEIで子どもたちと毎日関わる中で、改めて「寄り添う」という言葉について考えるようになりました。
そして、今はこう考えています。
寄り添うとは、そばにいるだけではなく、よく見ること。そして、子どもと一緒に解決策を考えること。
これは、私が長年続けてきたバスケットボールの指導にも共通する考え方でした。
1.バスケットボールの指導で大切にしていたこと
私は以前、バスケットボールの指導をしていました。
初心者の子どもたちを集めてチームをつくり、県大会で優勝することができました。
当時の私の指導は、周囲から見ると、とても厳しいものだったと思います。
それでも、子どもたちは誰も辞めずについてきてくれました。
なぜ、子どもたちは厳しい練習を続け、成長してくれたのでしょうか。
JUN SENSEIを始めた今、当時の指導を振り返ると、思い当たることがあります。
私は、子どもたち一人ひとりの動きを、とても細かく見ていました。
同じシュートが入らないという結果でも、その原因は一人ひとり違います。
フォームに問題がある子もいれば、足の使い方がうまくできていない子もいます。
練習ではできているのに、試合になると緊張してしまう子もいます。
私は、その子の動きを見ながら、今どんな練習が必要なのかを考え、練習内容を変えていました。
できないことを繰り返し指摘するのではなく、どうすればできるようになるのかを考える。
当時は意識していませんでしたが、そこには、一人ひとりに寄り添おうとする気持ちがあったのかもしれません。
もちろん、県大会で優勝できたのは、子どもたち自身の努力や仲間同士の支え合いがあったからです。
ただ、その努力が成長につながるよう、一人ひとりに必要な練習を考えることが、私の指導の大切な部分だったのだと思います。
2.勉強ができないときも、理由は一人ひとり違う
JUN SENSEIで子どもたちの学習を支えるようになり、バスケットボールの指導と勉強には、共通するところが多いと感じています。
例えば、テストで点数が取れなかったとき。
「もっと勉強しなさい」
「どうしてこんな問題ができないの?」
そのように言われても、子ども自身が、どうすればよいのか分からない場合があります。
英語の問題が解けない子でも、原因は一人ひとり違います。
英単語が分からない子。
文法を理解できていない子。
単語も文法も分かっているのに、長い英文になると意味をつかめなくなる子。
それぞれに必要な学習は違います。
英単語が分からなくて英文を読めない子に、長文問題を何度も解かせても、なかなか前に進めません。
まずは、その子がどこで困っているのかを見つけること。
そして、今できることから始めて、少しずつ次の課題に進んでいくこと。
これは、バスケットボールで一人ひとりの動きを見ながら練習を考えていたことと同じです。
できないことを責めるのではなく、できない理由を一緒に探す。
それが、私の考える学習支援の出発点です。
3.「勉強しない子」にも、理由があるかもしれません
保護者の方から、こんな相談をいただくことがあります。
「何度言っても勉強しないんです」
「スマホばかり見ていて、机に向かおうとしません」
「受験生なのに、本人に危機感がないように見えます」
保護者の方が心配される気持ちは、よく分かります。
将来のことを考えるからこそ、勉強してほしいと思うのは自然なことです。
ただ、子どもが勉強しないとき、その行動だけを見て判断してしまうと、本当の理由を見落とすことがあります。
勉強が分からなくて、何から始めればよいのか分からないのかもしれません。
学校や友達との関係で、疲れているのかもしれません。
頑張っても結果が出ず、自信をなくしているのかもしれません。
あるいは、勉強する必要性は分かっていても、遊びたい気持ちとの折り合いがつかないのかもしれません。
理由が違えば、必要な関わり方も違います。
だからこそ、子どもが勉強していないという結果だけを見るのではなく、その子が今、どんな状態にあるのかを見てほしいのです。
「どうして勉強しないの?」と問い詰める前に、
「今、何か困っていることはない?」
「どこから始めたらできそうかな?」
と聞いてみる。
子どもがすぐに答えてくれなくても、急いで結論を出す必要はありません。
話せるときに話を聞き、一緒に考えていくことが大切だと思います。
4.保護者も、一人で答えを出さなくていい
JUN SENSEIでは、子どもたちとの毎日の学習サポートだけでなく、保護者の方とも、電話やメッセージでお話しする機会を大切にしています。
家庭での様子を教えていただくことで、私が学習中に見ている姿だけでは分からないことに気づけるからです。
反対に、私が学習中に気づいた小さな変化をお伝えすることで、保護者の方がお子さんの新しい一面に気づかれることもあります。
例えば、家庭ではなかなか勉強を始められない子でも、一緒に問題を解いてみると、分からないところを質問しながら前向きに取り組めることがあります。
その様子を保護者の方にお伝えすると、家庭での声のかけ方を考えるきっかけになるかもしれません。
また、子どもが疲れているときには、勉強を増やすのではなく、学習量を減らしたり、思い切って休んだりすることも必要です。
保護者の方は、毎日お子さんと向き合っているからこそ、心配になったり、焦ったりすることがあると思います。
そんなとき、保護者の方自身も、一人で答えを出そうとしなくてよいのです。
私も、保護者の方のお話を聞くことで、子どものことをより深く理解できます。
そして、子どもにとって、どのような関わり方がよいのかを一緒に考えることができます。
子どもに寄り添うためには、子どもを支えている保護者の方にも寄り添うことが大切なのだと思います。
5.寄り添うことは、何でもしてあげることではありません
子どもが困っているとき、すぐに手を差し伸べたくなることがあります。
しかし、大人が先回りしてすべてを解決してしまうと、子ども自身が考えたり、挑戦したりする機会を失ってしまうこともあります。
反対に、本当に困っている子に「自分で考えなさい」と言うだけでは、前に進めない場合もあります。
大切なのは、その子が今、どこまで自分でできるのかを見極めることです。
少しヒントがあればできるのか。
一緒に最初の問題を解けば、次からは自分で進められるのか。
今は大人の助けが必要なのか。
それとも、手を出さずに見守る方がよいのか。
子どもの様子をよく見て、そのときに必要な支え方を考える。
そして、できることが増えてきたら、少しずつ子ども自身に任せていく。
寄り添うことの目的は、いつまでも大人がそばで助け続けることではなく、子どもが自分の力で歩いていけるようにすることです。
6.JUN SENSEIが「毎日5分」を大切にする理由
JUN SENSEIでは、毎日の短いオンライン面談を通して、子どもたちの学習を支えています。
毎日5分という時間は、勉強を教えるには短い時間です。
しかし、子どもの様子を確認し、前の日からの小さな変化に気づくための時間にはなります。
昨日は分からなかった問題が、今日はできるようになっている。
いつもより元気がない。
学習計画が進んでいない。
自分から質問できるようになってきた。
そんな小さな変化を見ながら、必要に応じて学習計画を見直したり、補習を考えたり、保護者の方と情報を共有したりしています。
もちろん、5分間だけですべての問題を解決できるわけではありません。
だからこそ、毎日の確認をきっかけにして、子ども本人や保護者の方と一緒に、次に何をすればよいのかを考えることを大切にしています。
毎日5分、ただ顔を合わせることが目的ではありません。
毎日5分、その子をよく見て、次の一歩を一緒に考えること。
それが、JUN SENSEIの学習サポートで大切にしていることです。
おわりに|一緒に考えてくれる大人がいること
子どもは、一人ひとり違います。
同じ年齢でも、得意なこと、苦手なこと、考え方、成長の速さは違います。
昨日できたことが、今日はできない日もあります。
頑張れる日もあれば、休みたい日もあります。
だからこそ、大人の考えを一方的に押しつけるのではなく、その子の今の姿をよく見ることが大切だと思います。
そして、困っているときには、一緒に解決策を考える。
うまくいかなければ、また別の方法を一緒に探す。
先生も保護者も、いつも正しい答えを持っている必要はありません。
子ども自身にも、まだ答えが分からないことがあります。
そんなとき、
「どうしたらいいかな。一緒に考えよう」
と言ってくれる大人がいること。
それが、子どもにとって大きな支えになるのではないでしょうか。
お子さんの学習について、一緒に考えてみませんか?
勉強が進まない、何から始めればよいか分からない、子どもへの声のかけ方に悩んでいる。
そんなときは、一人で抱え込まずにご相談ください。
JUN SENSEIでは、お子さんの今の様子やご家庭での悩みを伺いながら、これからの学習について一緒に考えています。
無料学習相談をご利用いただけます。

