国語の文章を読むのに時間がかかる。
何度読んでも内容が頭に入ってこない。
そんなとき、長文問題をさらに解く前に確かめたいことがあります。
それは、文章に出てくる漢字が読めているか、言葉の意味が分かっているか、ということです。
勉強時間を増やす前に、お子さんがどこでつまずいているのかを一緒に考えてみませんか。
国語の文章を読むだけで30分もかかってしまう
「国語の文章を読んでも、内容が頭に入ってこない」
「同じところを何度も読み直してしまう」
「問題を解く前に時間がなくなってしまう」
このような悩みを抱えている中学生はいませんか?
先日、SNSで、ある保護者の方から国語の学習について相談を受けました。
お子さんは、漢字が読めず、言葉の意味も十分に理解できないため、文章を読むだけで30分ほどかかってしまうとのことでした。
入試までの時間が限られている中で、お子さん自身も、国語ができないことに悩んでいらっしゃるそうです。
私は元中学校教員として、これまで多くの子どもたちの学習に関わってきました。
現在もオンラインで中学生の学習をサポートしていますが、国語が苦手な子どもたちを見ていると、長い文章を読む練習を始める前に、確認したいことがあります。
文章に出てくる漢字を読めているのか。
そして、言葉の意味を理解できているのか。
まずは、そこから確かめてみたいのです。
スマホで漢字に変換できても、意味を理解しているとは限りません
今の子どもたちは、スマホやパソコンを使って文章を書く機会が多くなっています。
例えば、「しんちょう」と入力すると、次のような漢字が変換候補に表示されます。
慎重・身長・伸長
同じ読み方でも、それぞれ意味が異なります。
本来は、それぞれの漢字の意味を理解し、文章に合った言葉を選ぶ必要があります。
ところが、予測変換によって、漢字の読み方や意味を十分に理解していなくても、文章を入力できてしまうことがあります。
もちろん、スマホやパソコンを使うこと自体が悪いわけではありません。
文字変換を通して、新しい漢字や言葉を覚えることもできます。
ただ、変換された漢字を確認せずに使っていると、漢字を自分で読んだり、意味を考えたりする機会が少なくなる可能性があります。
また、漢字を見て読むことと、読み方を入力して漢字を選ぶことは、同じではありません。
スマホでは問題なく文章を書けていても、教科書や入試問題に出てきた漢字が読めるとは限らないのです。
便利な道具を使う時代になった今も、漢字の読み方や言葉の意味を理解する学習を大切にしたいと考えています。
漢字が読めないと、文章の内容を理解することも難しくなります
例えば、次の文章を考えてみましょう。
「彼は慎重に言葉を選びながら、自分の考えを伝えた。」
この文章を読んだとき、「慎重」という漢字が読めなかったらどうでしょうか。
そこで読む手が止まってしまうかもしれません。
では、「慎重」を「しんちょう」と読むことができれば、文章の内容を理解できるでしょうか。
実は、それだけでは十分ではありません。
「慎重」という言葉が、よく考えて注意深く行動することを意味していると分からなければ、登場人物がどのように話したのかを正確につかむことは難しくなります。
漢字を読むことができても、意味を理解していなければ、文章の内容が分からないことがあるのです。
そして、知らない漢字や言葉がいくつも出てくると、一つひとつの意味を考えることに時間がかかり、文章全体の流れをつかみにくくなります。
その結果、最後まで読んでも、何が書いてあったのか分からないということが起こります。
ただし、国語が苦手な原因は漢字だけではありません。
漢字も言葉の意味も分かっているのに、文章の前後関係がつかめなかったり、登場人物の気持ちを読み取れなかったり、設問で何を聞かれているのかが分からなかったりする子もいます。
大切なのは、国語が苦手だからといって、すべての子どもに同じ勉強をさせるのではなく、どこでつまずいているのかを確かめることです。
漢字の書き取りを増やす前に、確認したいこと
国語の点数が伸びないとき、漢字の書き取りを増やそうと考えることがあります。
もちろん、漢字を正しく書く練習も大切です。
ただ、文章を読むことに困っている子には、書き取りだけではなく、次の3つを分けて確認してみてほしいのです。
① 漢字を正しく読めるか
「慎重」という漢字を見せて、正しく読めるか確認します。
② 言葉の意味を理解しているか
「慎重に行動するって、どういうことかな?」
と聞いてみます。
難しい説明ができなくても構いません。
「失敗しないように、よく考えて行動すること」
といったように、自分の言葉で説明できれば、意味を理解していることが分かります。
③ 文章の中で意味を理解できるか
「彼は慎重に言葉を選んだ」という文章を読み、どのように話したのかを考えてみます。
ここまで確認することで、単に漢字を暗記しているだけなのか、文章の中でも理解できているのかが見えてきます。
すべての漢字について、毎回この3つを確認する必要はありません。
まずは、学校の教科書やテストで間違えた問題の中から、意味の分からなかった言葉を一つ選ぶだけでもよいと思います。
家庭でできる、1日5分の漢字・語句の学習
国語が苦手な子に、毎日長い文章を読ませる必要はありません。
まずは、短い文章を使って、漢字や言葉の意味を一緒に確認することから始めてみましょう。
例えば、次のような方法です。
最初の1分|短い文章を読む
教科書や問題集から、3〜5行程度の短い文章を選びます。まずは、お子さんに読んでもらいましょう。
次の2分|読めない漢字や分からない言葉を確認する
読めない漢字があれば、ふりがなを付けます。
意味の分からない言葉があれば、身近な例を使って説明します。
一度にたくさん覚えようとする必要はありません。
最後の2分|文章の内容を確認する
「この文章には、どんなことが書いてあった?」
「どうして、そう思ったのかな?」
といった質問をしてみましょう。
答えられなければ、もう一度文章を一緒に読んで構いません。
大切なのは、正解できなかったことを責めるのではなく、どこまで理解できているのかを確認することです。
5分で終わらなくても、無理に続ける必要はありません。
その日は一つの漢字や言葉の意味を理解できただけでも、学習が前に進んだと考えてよいと思います。
こうした確認を続けながら、少しずつ文章の長さや問題の難しさを調整していきましょう。
入試が近い子ほど、勉強時間を増やす前に必要な学習を整理したい
高校入試が近づくと、保護者の方も焦ってしまいますよね。
「もっと問題を解かせなければ」
「毎日、長文を読ませなければ」
そう考えるのも自然なことだと思います。
しかし、漢字が読めず、言葉の意味も分からないまま、難しい長文問題を繰り返しても、思うように学習が進まないことがあります。
もちろん、入試に向けた問題演習も必要です。
ただ、その前に、今のお子さんが何に困っているのかを確認してみてください。
漢字が読めないのでしょうか。
言葉の意味が分からないのでしょうか。
文章の内容は理解できているのに、設問に答えられないのでしょうか。
それぞれ、必要な学習方法は異なります。
残された時間が限られているからこそ、何となく問題を解き続けるのではなく、今のお子さんに必要な学習を整理してあげたいですね。
JUN SENSEIが大切にしていること
JUN SENSEIでは、勉強時間をただ増やすのではなく、一人ひとりのつまずきを見つけ、その子に必要な学習を考えることを大切にしています。
毎日の学習では、英単語や漢字などの基礎学習にも取り組んでいます。
例えば、漢字の学習でも、書けたかどうかだけで終わらせず、正しく読めているか、言葉の意味を理解できているかを確認することができます。
また、国語の読解問題で間違えたときには、答えだけを教えるのではなく、文章のどこが分からなかったのか、設問で何を聞かれているのかを一緒に整理することも大切にしています。
分からないことを責めるのではなく、
分かるところから始める。
これは、国語だけでなく、すべての教科に共通するJUN SENSEIの考え方です。
漢字が読めない子には、読めるところから。
言葉の意味が分からない子には、身近な言葉で説明するところから。
長い文章が苦手な子には、短い文章から。
一人ひとりに合った方法で、少しずつ学習を進めていきたいと考えています。
お子さんの国語の学習で悩んでいませんか?
「漢字を覚えているはずなのに、文章が読めない」
「国語の問題を解くのに時間がかかる」
「何を勉強すれば、国語の点数が伸びるのか分からない」
このようなお悩みがあれば、まずはお子さんがどこでつまずいているのかを確認してみませんか?
JUN SENSEIでは、無料読解診断と無料学習相談を実施しています。
無料学習相談は、保護者の方だけでもご利用いただけます。
お子さんの今の学習状況や、学校のテストで困っていることなどを伺いながら、これからどのような学習を進めていけばよいのか、一緒に考えていきます。
勉強時間を増やす前に、今のお子さんに必要な学習を見つけてあげたいですね😊
JUN SENSEI公式サイトからご案内をご確認いただけます。
JUN SENSEI|中高生の学習伴走
一人ひとりの「分からない」に寄り添い、毎日の学習をサポートします。

