常にわが身を反省する

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現代語訳です。

曾子がいった、「私は毎日何度もわが身について反省する。人のために考えてあげるとき、本当にまごころを尽くしているだろうか、まごころにおいて欠けるところはなかったろうか。友達とのつきあいにおいて、誠実でなかったのではないか。まだ習得も体得もしていないことを、受け売りで人に教えたのではないかと。」

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語句の説明です。

曾子 … 孔子の門人。姓は曾、名は参(しん)、あざ名は子輿(しよ)。孔子より46歳も若かった。『孝経』の著者と伝えられ、また、『曾子』という書物もあった。『論語』な中の門人で必ず「子」をつけて呼ばれるのは、曾子だけ。

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原文です。

曾子の曰わく、吾れ日に三たび吾が身を省る。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。

『論語』学而第一 孔子
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よみかたです。

そうしのいわく、われひにみたびわがみをかえりみる。ひとのためにはかりてちゅうならざるか、ほうゆうとまじわりてしんならざるか、ならわざるをつたうるか。

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コメント

  1. 杉山憲一 より:

    第1 前提
    幸い連休に入り、以前から読みたくても読めなかった神戸大の中井久夫先生のご著作を拝読いたしました。スピノザの件は孟子のところに書くと決めていることと、身体の難病と闘う方から勇気を頂いたので、同じことは精神の疾患でもいえるのだということを言上申し上げたく企図こちらに書かせていただきます。おもに同先生の東大出版会「分裂病と人類」(敢えて病名の変更をしなかったそうです)とみすず書房の「『昭和』を送る」が中心です。

    第2 危機はチャンスでもある
     身体の難病でもそうですが、精神疾患の発病はチャンスと表裏一体のようです。患者さんが努力され、全国模試1番になったのに無理がきいたのか統合失調症を発症された例がありました。その一方で詩人のヴァレリーはご存じの通り不遇の期間が長く、ついにフランスにいたたまれなくなって渡英し、不本意な作業をさせられ強い抑うつ状態となり、自殺を決意します。しかし最後に読もうと思って開いた書籍に救われ(なぜか躁状態に転じ)大笑いしたようです。その後、彼は出世作を著します。 

    第3 高知能の人も実は大変
     中井先生は精神病者の寛解過程の精神病理学的研究で著名ですが、医学者としてだけでなく、臨床家としても名医でした。多くの医師がさじを投げた患者を救ってこられました。その百戦錬磨の中井先生が苦闘されたのは、むしろ学業成績では問題がない。高知能者の患者さん達だったそうです。親が強烈で模試で全国一桁でないと殴られるとか、家庭環境が悲惨な例もあったが、多くは患者さんのプライドが高すぎることが治療の支障になったようです。中井先生は(謙虚にさせるためにも)高知能者の生徒にはラテン語や外国の数学者がかいた難しい問題集をやらせてみたらどうかと提言しておられます。

    第4 御誓約
     スピノザ研究に戻り、近いうちに孟子の方にUPさせていただきます。
     プライヴァシーもあるのでお名前は出しませんが、病気と闘う方もいつも応援申し上げております。

  2. jun より:

    杉山 様
    おはようございます。
    いつもコメントをありがとうございます。

    私は中井久夫先生を存じ上げておらず、勉強不足で誠に申し訳ありません。
    話が逸れてしまいますことをお許しください。

    随分と以前になりますが、自己啓発の講座で、「大病・倒産・投獄に遇うと人は変わることができる」と聞きました。
    確かにそう思います。
    それは、自己をしっかりと見つめることができるからではないでしょうか。
    そして、杉山様のご指摘で気づきましたが、心から謙虚になることができる状況であることも必要なのでしょうね。

    「大病・倒産・投獄」は、誰も経験したくはないことなので、そのような状況におかれなくても、心から謙虚に、自己をしっかりと見つめることができるようでありたいと思います。

    では、失礼いたします。

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