唯我独尊

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釈迦が生まれたとき天上天下唯我独尊と言ったということを、無法者などが広言を吐いて、天下広しといえども自分に及ぶものがないなどと言うのと同じように、釈迦の自慢だと思うものがいるが、これは誤っている。
これは釈迦だけではなく、世界中の誰も皆、自分も他人も、自分こそ天上にも天下にも尊いものであって、自分以上に尊いものはないぞという教訓のことばなのだ。
すなわち、世界中の一人ひとりが、天地間にこの上なく尊いものだ。
だから、一人ひとりがみな天上天下唯我独尊なのである。
犬も猫もみな、独尊だといってもよい。

『二宮翁夜話』二宮尊徳

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