美しい逆説

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ある天才の仕事に感動できるとしたなら、君は、天才だ。
天才が何をしようとしていたのかを理解できるなら、君は、天才だ。
天才を理解できるのは天才だけだという動かせない対応とは、両者が共に自分を超えた大きなもの、つまり「天」を見ているということで理解し合うということなんだ。

才能のあるなしは問題じゃない。
天を見るとはどういうことか、ちっぽけな自分を捨てることだ。
無私の人であることだ。
君が自分を捨てて、無私の人であるほど、君は個性的な人になる。
これは美しい逆説だ。
真実だよ。

『14歳からの哲学』池田晶子

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