真の善悪と仮の善悪

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すべて世の中の事には、真の善悪と仮の善悪とがあります。
仮の善悪というのは、世間の人が良いとか悪いとかいっていることです。年が若く、まだ学問が十分でないときに、仮の善悪を頭に入れてしまうと、後になって、真の善悪を知りたいと思っても容易に知ることができなくなります。
それは、先に頭に入ったことが主となるからです。
だから、常に真の善悪を自分で考えて、周囲の人の仮の善悪を見分ける力を身につけなければなりません。

『言志四録』佐藤一斎

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