JUN
現代語訳です。
人の心が前面に集中していると、外界の事物を追い回して、まちがった行動をしがちです。
だから、心を引き締めて、これを背中に住ませるようにして、判断に誤りを起こさないようにしなければならない。
物欲を忘れ去ったその心こそ、外物に惑わされない本当の自分となります。
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原文です。
人の精神尽く面に在れば、物を逐いて妄動することを免れず。
『言志録』佐藤一斎
須らく精神を収斂して、諸を背に棲ましむべし。
方に能く其の身を忘れて、身真に吾が有と為らん。
逐物 … 外界の事物を追い回す
収斂 … 引き締める
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よみかたです。
ひとのせいしんことごとくおもてにあれば、ものをおいてもうどうすることをまぬがれず。
すべからくせいしんをしゅうれんして、これをせにすましむべし。
まさによくそのみをわすれて、みしんにわがゆうとならん。
JUN
参考に
欲というものは、身体から発します。
心が身体のほうに向いていると、心が欲に支配されがちです。
逆に、身体の奥底の精神に心が向いていると、欲による迷いが少なくなるでしょう。
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