「格差」というのは

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「今普通に生活できている」、これがどの程度のことを言うのか、私にはわかりません。
「こんな程度」ということを、言うことができるとは思えません。
三度の食事を食べられていても、もっといいものを食べている人がいると思うなら、それだけでその人にとってその食事は「普通以下」ということになるからです。
衣、食、住、どれも同じ、すべてそう。
「あの人の方がいい」。
だとしたら、「格差」というのは、ひょっとしたら、外にあるものではなくて、内にあるもの、その人の心の中にあるものではないか。
比較する心そのものではなのではないか。

『暮らしの哲学』池田晶子

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