本物を見抜ける目をもとう。本物を見抜ける人間になろう。そのためには、君が本物の人間にならなくちゃダメなんだ。本物を見抜けるのは本物だけなんだ。
『14歳からの哲学』池田晶子
人の真似をする、逆に、人の真似はしなくても、あえて人と違おうとする、それは偽物だ。どうしてそうなるかというと、本当にしたいこと、どうしてもそうしたいことが、その人にはないか、あるいはわかっていないからだ。けれども、本物はそうじゃない。人が何と言おうが、どれにどう見られようが、彼はそれがしたい。彼はそうするしかできないんだ。それをするのでなければ、彼にはもう生きてる理由なんかない。その意味で、彼はそれをすることに命と人生のすべてを賭けているんだ。
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