言葉の力 魂を味わう 人間は肉体であると同時に精神です。肉体は必ず年をとるものですが、精神は物理的時間とは違う時間を生きているので、ある意味で年をとるとも言えるし、全く年などとらないとも言える。精神がうまく年齢を重ねてゆくことができた場合、「成熟する」というふさ... 言葉の力池田晶子
言葉の力 名を惜しむ 人を信頼できない人は、他でもない。その人自身が信頼できない人なのである。自分自身が信頼できない人間であることを知っているから、その人は他人も信頼できないのである。決して他人のせいではない。 自分を信頼できない人は、他人を信頼する仕方がわから... 言葉の力池田晶子
言葉の力 道徳と倫理 外なる規範としての道徳は、常に、「べき」とか「せよ」とか、「ねばならぬ」等の規制や戒律の形を取る。したがって、それを行為する者には必ず強制や命令として感じられる。これに対して、内なる規範としての倫理は、たんに「そうしたい」という自ずからの欲... 言葉の力池田晶子
言葉の力 金では手に入らないもの 人は、金によってよいものが手に入ることに慣れてくると、金それ自体をよいものと思うようになる。手段と目的とが同一になったのだね。 困ったことはだね、このとき人々は、よいものは金で手に入るものという考え方に慣れすぎていて、金では手に入らないよい... 言葉の力池田晶子
言葉の力 不満は自分との闘いの拒否だ 誰かへの不満、世間への不満が多く溜まっているなら、自分のことをじっくりと振り返ってみようじゃないか。おそらく、自分の今の在り方にたくさんの不満があるはずだ。 その不満を直視できず、ごまかして他人や世間のせいにしたがっているだけだ。そうやって... 言葉の力ニーチェ
言葉の力 勇敢であれ 「いったい、何がよいことなのか」と、きみは訊くのか。 真剣に訊いているのか。ならば、答えよう。よいこととは、きみが勇敢であることだ。 あらゆる価値は勇敢さだけがもたらす。新しい生き方、新しい世界は勇敢な者だけが拓ける。耐えたのちに克服し、勝... 言葉の力ニーチェ
言葉の力 人生を自分のものにせよ 起こったことを「まあ、あれは仕方のないことだった」というのか。それはあきらめることだ。自分の手の及ばないことだったと言い訳することだ。その調子では、これから起こることのすべても君の傍らを通過していくだけだろう。そして、きみは水の流れを眺める... 言葉の力ニーチェ
言葉の力 きみはどう生きるのか すぐそこで、あることが行なわれている。 きみは、少し離れたところに立ち、傍観するのだろうか。 それとも、そこへ歩み寄り、みずからも手を下すのだろうか。 あるいは、目をそむけ、こっそり立ち去ろうとするのか。 今までのきみはどうだったろうか。 ... 言葉の力ニーチェ
言葉の力 行ないが人を築く 私たちの一つひとつの行ないが、私たち自身を新しく築き、いかようにも変えていく。 どんなことを考えるのか、何を選ぶのか、どういう感情を持つのか、何を信じるのか、何を恐れ、何を軽蔑するのか、何を偽るのか、何をするのか、あるいは何をしないことが多... 言葉の力ニーチェ