当たり前なことにありがとう

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この広い世界、果てしない宇宙の中で、誰かと誰かとが出会う、出会って愛し合うなんてことは、なんという偶然、なんというありがたいことなのでしょうか。

「ありがたい」とは、じつは「在り難い」という意味です。
そのようなことが存在することが難しい、難しいけれども存在した、そういう意味なのです。
在り難いことが在ったということは、つまり、奇跡ということです。
奇跡とは、何か変わった特別の出来事を言うのではなくて、いつも当たり前に思っていたことが、じつはすごいことだったと気がつく、そういうことなのです。
この奇跡に対する驚きの感情が、感謝という感情の基礎にあります。

自分が存在することへの感謝、それはおそらく人間にとって、究極の感謝でしょう。

『死とは何か』池田晶子

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