自分が友達に本当に求めているのは何なのかということについて、一度ゆっくりと考えてみるといい。
ただ一緒にワイワイやって面白いだけの友だちというのは、やっぱりそれだけのことであることが多い。
本当に面白いのは、決してつまらなくならないのは、大事なことを語り合える友達だ。
大事なことを語り合うのだから、信頼できる友だちだ。
お互いに、その大事なことこそが大事なことなんだとわかっているから、信頼し合うことができるんだね。
こういう友情というのは、本当にいいものだ。
大事なことによってつながっているのだから、壊れるということがないんだ。よく「友情が壊れた」って言う人がいるだろ。
『14歳からの哲学』池田晶子
でも、壊れるような友情は、本当の友情じゃなかったんだ。
本当に大事なことではなくて、何らかの損得でつながっているだけなんだ。
あの人と友だちになると、こんなふうに得で、こんなふうに損だとか、そんな計算を友情だと間違えていただけなんだ。
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