JUN
現代語訳です。
今時の人は、口癖のように忙しいと言う。
しかし、そのしているところを見ると実際に必要なことをしているのは、十の中の一、二にすぎず、つまらない仕事が十の中の八、九である。
そしてこのつまらない仕事を必要な仕事と思っているのであるから、これでは忙しいのももっともなことだ。
本当に何かしようとする志のある者は、こうした無駄に気をつけなさい。
JUN
原文です。
今人率ね口に多忙を説く。
其の為す所を視るに、実事を整頓するもの十に一二。
閑事を料理するもの十に八九、又閑事を認めて以て実事と為す。
宜なり其の多忙なるや。
志有る者誤って此窠を踏むこと勿れ。
実事 … 実際に必要な仕事
閑事 … むだ事
料理 … 始末する
窠 … あな
JUN
よみかたです。
こんじんおおむねくちにたぼうをとく。
そのなすところをみるに、じつじをせいとんするものじゅうにいちに、
かんじをりょうりするものじゅうにはちく、またかんじをみとめてもってじつじとなす。
うべなりそのたぼうなるや。
こころざしあるものあやまってこれかをふむことなかれ。
JUN
参考に
「忙しい」が口癖の人って多いですよね。
今も江戸時代も同じなんですね。
さて、あなたの命を何に使いますか?
それがはっきりしていたら、なにが実事なのかがわかるでしょう。
あなたにとって、あなたの人生にとって、本当に大切なことを心から離さないように。
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