起こったことを「まあ、あれは仕方のないことだった」というのか。
それはあきらめることだ。
自分の手の及ばないことだったと言い訳することだ。
その調子では、これから起こることのすべても君の傍らを通過していくだけだろう。
そして、きみは水の流れを眺めるだけの川辺の石のようなものになってしまう。もう一つの態度がある。
それは、起こったことを、自分が意欲したことだと言い換え、思い換えることだ。
たったそれだけで、自分の人生のあらゆる瞬間について自分からの関わりが生まれ、同時に意味が生まれ、人生が丸ごと自分のものとなっていく。それはこれまでのきみが知らなかった救いである。
『ツァラトゥストラはかく語りき』ニーチェ
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