残酷人生論

言葉の力

幸福な魂

「幸福」の語によって、あれこれ中身を表象する人の不幸は、たとえば、そこには必ず比べる心があることだ。自分と他人を、自分の暮らしと他人の暮らしを、比べる心があることだ。しかし、自分の幸福に完結している魂が、いかなる理由があって、他人のそれらを...
言葉の力

救い

本当のことというのは、本当だと認められるから本当なのであって、本当だと認められないことは本当ではない、ウソである。それで、本当ではないウソのことというのは、認められるのではなく信じられることになる。人がそれを信じるのは、それがウソだからであ...
言葉の力

わかる力は愛である

「わかろう」という意志、これは何か。言うまでもない、優しさである。わからないものをわかろう、自分ではない他人をわかろう、この想像的努力のまたの名は、ほかでもない、愛である。愛のない人にはわからない、愛のない人が、わかっている以上のことをわか...
言葉の力

苦しみは喜びである

幸不幸とは、「境遇」とは別のことだ。 幸福とは、努力である。外的なあれこれによらなくても、いかなる境遇にあろうとも、それ自身で常に幸福であることができるための、魂の努力である。 ところで、努力とは、善くなるために為されるものであって、悪くな...
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