西郷隆盛

言葉の力

国家を維持するために

節操を貫き、道義を重んじ、心清らかで恥を知る心を持つ。これを失うようなことがあれば、決して国家を維持することはできない。上に立つ者が下の者に対して自分の利益を争い求め、正しい道を忘れるとき、下の者もみなこれにならい、人の心は財欲にはしり、日...
言葉の力

正道を歩もう

何事も道理にかなった正しい道を歩み、誠を貫き、人をだますような手は使ってはならない。多くの人は行き詰まったとき、どんな汚い手を使ってでもその場を切り抜ければ、あとは時の運でいろいろ工夫はできると思ってしまう。しかし、その場はなんとか切り抜け...
言葉の力

完璧な人はいない

昔から、上の者は自分は完全無欠だと考え、下の者も今のままで充分だと満足に思っておれば、事業の効果は顕れないものだ。上の者が、自分は完全無欠だと思っていないからこそ、下の者の言葉にも耳を傾けることができる。完全無欠だなどと自分が思っているから...
言葉の力

実践する心を持て

立派な人の本を読んで、その人の行動の底にある心を、心と身体で感じ取って自らもそのような心をもって行動できるように修行しなければならないのに、そうではなく、ただ立派な人の言葉や行いを知識としてのみ知ったところで、何の役に立つだろう。実践する心...
言葉の力

自分に甘えない

学問を志す者は、広く学ぶという心がけが必要だ。だからといって、知識を得ることばかりにこだわっていると、身を修めることがおろそかになりかねない。だから、常に自分に克ち、身を修めるよう心がけなければならない。広く学びつつ自分に克ち、人を許しても...
言葉の力

自分を信じる

人としての正しい道を歩もうとする者は、世間から誹(そし)られても動じない。逆に、褒められて有頂天になることもない。なぜなら、人が人を評価することはできないとわかっているからだ、天を相手にこうと決めたことをやり抜く自分自身だけを信じているのだ...
西郷隆盛

国民の上に立つ者

国民の上に立つ者は、いつも心を慎み、普段の行いを正しくし、驕りや贅沢を戒め、つつましくすることに努め、仕事に励んで人々の手本となり、国民がその仕事ぶりや生活を気の毒に思うくらいでなければ、政府の命令は行われにくい。 『南洲翁遺訓』西郷隆盛
西郷隆盛

過ちを改めるには

過ちを改めるには、自分が間違いを犯したと自覚すれば、それでよい。そのことをさっぱり思いすてて、ただちに一歩を踏み出すことが大事である。 過ちを犯したことを悔やんで、あれこれと取りつくろおうと心配するのは、たとえば茶碗を割って、そのかけらを集...
言葉の力

上に立つものは私腹を肥やしてはいけない

万民の上に位するものは、わが身を慎み品行を正しくし、驕りを戒めて節約に努め、自分の職務に励んで人民の手本となり、人民がその仕事ぶりの苦しさを気の毒に思うようでなければ政治が行き届かないものだ。 新しい政治は始まったばかりである。それなのに万...
言葉の力

自分を愛する(甘やかす)

自分を愛することを自分を甘やかすことと勘違いしてはいけない。物事がうまく運ばないのも、 事が成就しないのも、過ちを認めようとしないのも、自分のしたことを自慢するのも、すべては自分を甘やかすことから生じるのだ。 『南洲翁遺訓』西郷隆盛
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