言葉の力

言葉の力

自分を愛する(甘やかす)

自分を愛することを自分を甘やかすことと勘違いしてはいけない。物事がうまく運ばないのも、 事が成就しないのも、過ちを認めようとしないのも、自分のしたことを自慢するのも、すべては自分を甘やかすことから生じるのだ。 『南洲翁遺訓』西郷隆盛
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勉強の効果

勉強をすれば知識が増える。しかし、そんな知識は社会であまり役立たなかったと多くの人は不平を言う。それはあたりまえのことで、数年程度の勉強で得られる知識はほんのわずかなものだからだ。 勉強がもたらすものは実は別のところにある。勉強によって能力...
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敬天愛人

私たちは天地自然の中に生かされている。天が、人の踏み行うべき道を示してくれているのだ。人を分け隔てなく愛する天を見習って、自分を愛するように他人を愛する。それが天を敬い、天の意志を実践して生きることだ。 『南洲翁遺訓』西郷隆盛
言葉の力

情緒と教育

いま、たくましさはわかっても、人の心のかなしみがわかる青年がどれだけあるだろうか。人の心を知らなければ、物事をやる場合、緻密さがなく粗雑になる。粗雑というのは対象をちっとも見ないで観念的にものをいっているだけということ、つまり対象への細かい...
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人生のための教育

「知る」とは、実際に役立ってのみ、知ることであり得る。泳ぎ方を本で読んで知ってはいるが、実際には泳げないなら、泳ぎを知っているとは言えない。同じく、各種の知識を知ってはいるが、それを人生に役立てることができないなら、それを知っているとは言え...
言葉の力

「プロ」といえる人

「食う」ということと、「覚悟」ということは、じつは完全に無関係なのである。いや逆に食うことを無関係とするところにこそ、本来の覚悟はあるのである。食える食えない関係ない、生きるか死ぬか知ったことか。自分はどうしてもこれがしたい、これしかできな...
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喜びのための苦痛

喜びや感動をひとしおのものにしたいのかい。だったら、まず必要とされるものは苦痛と困難だ。 苦痛がまったくないのならば、喜びには何の味もなくなってしまう。あるいは、そもそも喜びを感じなくなってしまうじゃないか。 『曙光』ニーチェ
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疲労の危険性

疲労は人を危うくし、力を弱める。すでに自分で充分に克服しきった事柄さえも、ひどく疲れているときは人を押しつぶす原因になるし、ふだんはささいにしか思えなかったことがひときわ巨大に感じられるようになる。疲労が人の感情や判断力をはなはだ脆くするか...
言志四録

真の自分と仮の自分

宇宙の本質と一致して、善悪を判別できる本当の自分がいて、身体を備えた外見上の仮の自分がある。このように自己に二つあることを自ら認めて、仮の自分のために真の自分をダメにしてはいけない。 『言志四録』佐藤一斎
言志四録

欲について

人は欲がないわけにはいかない。この欲が悪をする。天は人に善なる本性を与え、その上でこれを乱すものとして、欲という悪を付け加えた。天はどうして、初めから欲を与えずにおかなかったのか。はたして欲は、何の役に立つものか。 私が思うのに、欲は生きた...