ニーチェ

言葉の力

疲労の危険性

疲労は人を危うくし、力を弱める。すでに自分で充分に克服しきった事柄さえも、ひどく疲れているときは人を押しつぶす原因になるし、ふだんはささいにしか思えなかったことがひときわ巨大に感じられるようになる。疲労が人の感情や判断力をはなはだ脆くするか...
言葉の力

いつも機嫌よく生きていくコツ

不機嫌になる大きな理由の一つは、自分のなしたこと、自分の産んだことが人の役に立っていないと感じることだ。したがって、いつも機嫌よく生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋...
言葉の力

悪とは何か

悪とは何か。人をはずかしめることだ。 最も人間的なこととは何か。どんな人にも恥ずかしい思いをさせないことだ。 そして、人が得る自由とは何か。どんな行為をしても、自分に恥じない状態になることだ。 『悦ばしき知識』ニーチェ
言葉の力

他人を見るとき

他人を見るときは、その人の高さを見るように。その人の低劣な面や表面上のことばかりが見えるのなら、自分がとても良くない状態になっている証拠だ。それは、誰かの低さばかり見ることによって、自分が愚かで努力していないことに目をつむり、自分はああいう...
言葉の力

だますということ

あなたが誰かをだましたりすると、その人は悲しむ。だまされたことで何か損を受けたから、その人は悲しんでいるのではない。その人がもうあなたを信じ続けられないということが、その人を深く悲しませているのだ。今までのようにあなたをずっと信じていたかっ...
言葉の力

言葉という大海へ漕ぎ出せ

自分は言葉をしゃべれるし、他人の言葉も理解できるし、自分の考えを言葉でちゃんと表現できると多くの人は思っている。 けれども、実際に使われている言葉は豊富とは言えない。それどころか、自分が持ち合わせている言葉しか使えない。その少ない言葉の範囲...
言葉の力

生きるべき姿勢がわからないときには

きみは、何か問題があって不安を抱えているのだろうか。あるいは、自分の生きるべき姿勢が見えなくなっているのだろうか。 だったら、これまで自分が本当に信じてきた人をありありと思い浮かべてみればいい。 彼らこそ、自分の中の高みの一部であり、彼らの...
言葉の力

不安な人は愛されたがる

誰かを積極的に愛するよりも、とにかく自分が愛されたいと望む人がいる。 どうして、まず自分が誰かから愛されたいのか。その深い理由は、ふだんから自分自身を信じきれずにいるからだ。自分が本当にこれでいいのか、今の自分のあり方に、強い不安を持ってい...
言葉の力

愛の力は人の宝石を掘り出す

本当に愛されると、人は少しずつ、しかし確実に変わるものだ。 愛されることによって、愛の秘められた力によって、その人の今まで深く埋もれていて誰にも気づかれずにきた長所、一種の人間的気高さ、人間としての輝きがようやく顔を出すからだ。 愛はまさし...
言葉の力

内心の幸福のために

悪い行為、あるいはいろんなレベルでの不正を行うべきではない。 道徳のためにではない。誰かから叱られたり責められたり、あるいはあとになって仕返しを受けることを防ぐためでもない。何らかの宗教的理由からでもない。 不正を行なうのを避けるべきなのは...