ニーチェ

言葉の力

自尊心を持つために

自分を試練にかけよう。 たとえば、誰の目もないところでも正直に生きる。たとえば、独りの場合でも行儀よくふるまう。たとえば、自分自身に対してさえ、一片の嘘もつかない。 そして多くの試練に打ち克ったとき、人は本物の自尊心を持つことができる。 『...
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目覚めに考えること

一日一日を始める最良の方法は、目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、一つの喜びを与えることができないだろうかと、考えることである。 ニーチェ
言葉の力

借り物のマニュアル

会食にはマナーというものがあるが、考え方や感じ方にもマナーがあると思うのはまちがいだ。だから、ある事柄や出来事につてはこういう心情や考えを持たなければならないということは全然ない。もちろん、周囲の人々に合わせる必要すらない。 世間の人々は、...
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孤独を味わう

孤独を味わうことで、人は自分に厳しく、他人に優しくなれる。いずれにせよ、人格が磨かれる。 ニーチェ
言葉の力

強くしてくれるもの

天高く聳えようとする樹木。そういう木々が成長するために、ひどい嵐や荒れる天候なしにすますことができるだろうか。憎悪、嫉妬、我執、不信、冷淡、貪欲、暴力。あるいは、あらゆる意味での不利な条件、多くの障碍。これらはたいていうとましく、悩みの種に...
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自分をないがしろにするな

何をするにしても、全身全霊を込めてなすべきだ。納得のできるいい結果を生み出すためにではなく、自分自身をないがしろにしないためだ。 全力で行わなかったり、ところどころ手を抜いたり、いい加減に行って放置したりするのは、結局のところ。自分の行為を...
言葉の力

自分の力で奪え

手を合わせ、物欲しげな顔で懇願するな。もらえると思うな。もらうことだけを考えるな。もらう権利があると思うな。 自分では何もせずに人からもらってどうする。何もせずにもらっても、それはいつまでも自分のものにはならない。 むしろ奪え。自分の力で。...
言葉の力

行ないが運命を生む

自分の運命をつくるのは魔物ではない。 その行為をしたかしなかったか、最後までなしたか途中で放棄したか、守ったか守らなかったか、受け入れたか逃げたか、捨てたか拾ったか、とにかく自分の行為が出来事を生じさせ、そこから自分の次の運命が複雑に形作ら...
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勉強の効果

勉強をすれば知識が増える。しかし、そんな知識は社会であまり役立たなかったと多くの人は不平を言う。それはあたりまえのことで、数年程度の勉強で得られる知識はほんのわずかなものだからだ。 勉強がもたらすものは実は別のところにある。勉強によって能力...
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喜びのための苦痛

喜びや感動をひとしおのものにしたいのかい。だったら、まず必要とされるものは苦痛と困難だ。 苦痛がまったくないのならば、喜びには何の味もなくなってしまう。あるいは、そもそも喜びを感じなくなってしまうじゃないか。 『曙光』ニーチェ