言葉の力

「プロ」といえる人

「食う」ということと、「覚悟」ということは、じつは完全に無関係なのである。いや逆に食うことを無関係とするところにこそ、本来の覚悟はあるのである。食える食えない関係ない、生きるか死ぬか知ったことか。自分はどうしてもこれがしたい、これしかできな...
言葉の力

喜びのための苦痛

喜びや感動をひとしおのものにしたいのかい。だったら、まず必要とされるものは苦痛と困難だ。苦痛がまったくないのならば、喜びには何の味もなくなってしまう。あるいは、そもそも喜びを感じなくなってしまうじゃないか。『曙光』ニーチェ
言葉の力

疲労の危険性

疲労は人を危うくし、力を弱める。すでに自分で充分に克服しきった事柄さえも、ひどく疲れているときは人を押しつぶす原因になるし、ふだんはささいにしか思えなかったことがひときわ巨大に感じられるようになる。疲労が人の感情や判断力をはなはだ脆くするか...
言志四録

真の自分と仮の自分

宇宙の本質と一致して、善悪を判別できる本当の自分がいて、身体を備えた外見上の仮の自分がある。このように自己に二つあることを自ら認めて、仮の自分のために真の自分をダメにしてはいけない。『言志四録』佐藤一斎
言志四録

欲について

人は欲がないわけにはいかない。この欲が悪をする。天は人に善なる本性を与え、その上でこれを乱すものとして、欲という悪を付け加えた。天はどうして、初めから欲を与えずにおかなかったのか。はたして欲は、何の役に立つものか。私が思うのに、欲は生きた人...
言葉の力

己を捨てて人にしたがう道

ひもじいときに、よその家へ行って、「どうか一飯めぐんでください。そうすれば、私は庭をはきましょう」と言っても、一飯をふるまってくれる者はない。空腹を我慢してまず庭をはけば、あるいは一飯にありつくこともあろう。これは、己を捨てて人にしたがう道...
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心を正平に

硯箱の墨が曲がっていた。翁はこれを見て、こう言われた。すべて事を行う者は、心を正しく平らに持つように心がけなくてはいけない。たとえば、この墨のようなものだ。誰も曲げようとして摺る者はないが、手の力が自然に傾くので、このように曲がるのだ。いま...
言葉の力

恩を思う

世の人情の常で、明日食べるものがないときは、他に借りに行こうとか、救いを乞おうとかする心はあるが、さて、いよいよ明日は食う物がないというときには、釜も膳腕も洗う心もなくなるという。人情としてはまことにもっとものことであるが、この心は、困窮が...
言葉の力

積小為大

大事をなそうと欲すれば、小さな事を怠らず勤めよ。小が積もって大となるものだからだ。およそ小人の常で、大きなことを欲して、小さな事を怠り、できがたい事を心配して、できやすい事を勤めない。それで、結局は大きな事ができないのだ。大は小を積んで大に...
言志四録

公欲と私欲

人は誰でも善悪の筋道を判別する理性を持っている。それとは別に、感情にって欲というものが顔を出す。理性に合致している欲を公欲といい、理性と衝突する欲を私欲という。感情によって欲が動き出すときに、理性に合致しているかどうかをきちんと分別しなけれ...